REGZA 40V30のバックライト交換



数時間見ていると液晶の一部が暗くなる故障の40V30を入手したので修理しました。 他にも数時間見ているとバックライトが暗くなり、電源を消すとフェードアウトして画面が消える症状の40V30も修理しましたが、同じくバックライトの故障でした。バックライトにLEDと一緒についているダイオード?が壊れたり熱で外れるとこのような症状になるようです。

また、この修理で画面全体が青っぽくなる症状も直せます。元々白色のLEDは青いLEDに補色となる黄色の蛍光体を通すことで疑似的に白色にしています。しかし、この蛍光体が太陽光やLED自身から出る紫外線で劣化すると徐々に黄色味が飛んでに白くなってしまいます。白くなると下の青い光が直接出てくるため画面が青くなってしまうという訳です。

追記
最近このサイトを見て修理しようとして失敗したと思われるブログを見ました。画面全体のバックライトが完全に光っていない場合、先ず疑うのはケーブルとコネクタの接触不良です。バックライトと基板側のケーブルコネクタ足にテスターを当てて通電チェックをしてください。通電していない場合は基板側とバックライト側のコネクタを抜いて磨いたり掃除してから接点復活剤を使ってテストして下さい。バックライトから基板まで導通しているのにバックライトがつかない場合で初めて基板故障が疑われます。

基板の交換は分解工程が少なくバックライトの交換よりも楽です。某オクなどで3,000円程度で買えますし、画面割れから部品取りをして他の基板を売ってもおつりがきます。

下にも書いてありますがドライバーは下手なのを使うと舐めるからVESSELをオススメしたのですが、セットのドライバーを使ってネジが舐めてしまったようです。 あと画像の構成や注意書きなどサイトの内容パクらないで下さい。

部品リスト型番
電源基板V71A00033500
メイン基板V28A001588A1
無線基板WN4502L V01
リモコン受光基板V28A001589A1
バックライトM00078N31A51R0A V400HJ6-ME2-TREM1

使った道具
プラスドライバー+1+2
殻割りツール
パーツクリーナー

下手なものを使うとネジが舐めって外せなくなってしまうので、ドライバーは良い物を使って下さい。オススメはVESSELです。制度が良くて先端が磁石になっているので、ネジをなくしません。


殻割りツールは必須ではありません。ピックやいらないカード等でもできますが、この殻割りツールは薄くて金属製なので狭い隙間からも簡単に爪を外すことができます。私が使っているのはこちらのOEM品です。amazonだと800円ぐらいしますが、アリーのOEM品なら100円ぐらいで買えてしまうので、バックライトと一緒に購入することをオススメします。たまにバリがあるので、やすりなどで整えてから使って下さい。


パーツクリーナーは古いバックライトを外した時に掃除するために使います。古いバックライトの粘着質が残っていると放熱板とバックライトが密着せず、せっかく交換したバックライトがすぐに故障なんてことになりかねません。私はパーツクリーナーを吹き付けてキッチンペーパーと歯ブラシで完全に除去しました。


裏蓋の外し方


最初は赤〇の四ヶ所のネジを外してスタンドを取り外します。




次に緑の〇八ヶ所黄色の〇10ヶ所オレンジ6ヶ所とビデオ端子近くと電源ケーブル差し込み口近くのネジを外します。




裏蓋が外れて各種基板が出てきます。青いマジックでどこに何が挿してあったか分かるように印が付いているので、何も考えずに外してしまって大丈夫です。 赤い矢印の方向から押しながら引っ張ります。



メイン基板、電源基板の外し方


配線を抜いたらメイン基板を外します。オレンジの〇五ヶ所のネジを外すとメイン基板が取れます。16年式だとネジが黒ですが、17年式はネジがシルバーでした。



電源基板を外します。黄色の〇四ヶ所のネジを外すと電源基板が取れます。



スピーカーユニットの外し方


水色の〇のネジ14ヶ所を外すとスピーカーユニットが外れて、電源基板下の鉄板も外れます。 スピーカーユニットは紫の〇三ヶ所爪で止まっています。



これで液晶だけになりました。ベゼルを固定している金具を外します。



液晶の外し方


黄緑〇のネジ7本を外して液晶の基板を保護しているカバーを外します。基板と液晶を繋ぐフレキシブルケーブルは熱圧着で付いているので慎重に扱って下さい。一部でも外れると液晶ライン抜けの原因となります。赤〇のベゼルを固定している9本のネジを外します。



ベゼルを外します。爪が多いのでこの裏返しの画像で爪の位置を確認しながら外してください。

映り込みがあったのでグレーで塗りつぶしています。

液晶を固定しているパーツを三つ外します。



液晶を固定しているシールを剥がして液晶を取り外します。下敷きぐらいの厚さで壊れやすいので両手でバランスよく持ち上げて下さい。



拡散用の紙を固定している半透明のシールを剥がします。



拡散用の紙は三枚ありますが左下爪の部分の大きさが違うので小さいのが上に来るように戻すときに間違いません。



アクリル板を固定している白いパーツを外し、アクリル板と裏紙を外します。殻割りツールがあると簡単に外せます。



バックライトの交換


やっとバックライトがでてきました。両面テープでがっちり付いているのでカラ割ツールを差し込んで剥がします。



剥がしたらパーツクリーナーなどで残った粘着質を綺麗にします。必ず綺麗にしてから付けて下さい。
古いバックライトの両面テープの粘着質が残っているとバックライトと放熱板との間に隙間ができてしまいます。
せっかく修理したのに、放熱されずにすぐ故障なんてことにならないようにしっかり掃除してください。



こちらがアリーエクスプレスで買ったバックライト、二本で1000円ぐらいでした。V400HJ6-ME2-TREM1で検索するとでてくると思います。心配な方は私と同じ物を買って下さい。上がアリーで買ったもの、下が元々付いていたものです。塩ビ管のような物に入って届きました。

念のためバックライトテスターを使ってチェックします。一番左が+ですので、ここに赤い針をつけてランド四ヶ所に黒い針を当てて点灯確認します。35.7Vで正常でした。



バックライトのあった場所へ貼り付けて交換し、逆の手順で組み立てて修理完了です。